こんにちは、紺野うみです。

 

昨日、2018年8月5日(日)は、60日に一度巡ってくる「己巳の日(つちのとみのひ)」でした。

 

私が以前、DRESSの連載で一番最初にご紹介をさせていただきました「上神明天祖神社」様が、特に大切にしている日です。

 

今日、ツイッターやフェイスブックを通じて、その「己巳の日」ゆえに起きていたという大変な混乱のお話を知りました。

 

 

ご覧になった方もいらっしゃるでしょうが、少し前にこの神社が『にじいろジーン』というテレビでも取り上げられたことがありました。

 

当然、私もDRESSの記事でご紹介をさせていただきましたから、よく分かるんです。

 

その魅力を知れば、きっと多くの方が「足を運んでみたい!」と思うに違いないと。

 

東京の白蛇さま「上神明天祖神社」【巫女ライターの神社と御朱印めぐり#1】

 

上記の記事の中でもご紹介しましたが、上神明天祖神社では御朱印の種類がいくつかあり、時期限定で印の色が変わったりもします。

 

その工夫の意味とは、これまでその神社の存在を知らなかった方も、御朱印を入り口に神社に興味を持って、より多くの方にお運びいただくため

 

さらに、時期ごとに変化することの意味は「折に触れて(季節ごとに)神様に会いにいくこと」のきっかけになればという工夫のひとつであると、私は認識しています。

 

上神明天祖神社は、白蛇さまがお祀りされていることから「巳の日限定」「己巳の日限定」の御朱印があり、それはとても美しくて素敵なデザインなんです。

 

 

そして迎えた昨日(5日)は、土日と重なる数少ない己巳の日であること、そして夏休み期間であることなども重なり、どうやら参拝の方が殺到して大変なことになっていたようです。

 

この季節ですから、参拝のほか御朱印や御守りを求める長蛇の列が、猛暑と炎天下の餌食となって皆様に苦行を強いていたのだそう……。

 

その顛末を知りながら、私は何とも複雑で悲しく、悩ましい気持ちになっていました……。

 

かつてもこのブログで記事を書きましたが、三峯神社の『白い氣守』のことを思い出したからです。

 

(その時の記事はこちらです→「継承のかたちと難しさ」)

 

毎月一日だけに頒布される『白い氣守』は、話題が話題を呼び、その御守りを求める方で周辺道路の大渋滞が起こるなど、深刻な問題が起きていたのだそうです。

 

その時も、ネット上には「神社の対応が悪い」「迷惑だからなんとかしてほしい」といった声がたくさんありました。

 

確かに「人が殺到する」ということの影響は凄まじく、近隣の方には迷惑が掛かりますし、トラブルの種にもなりかねない事態です。

 

しかし、私はどうしても、神社側の想いやその状況になるまでのいきさつを思うと、どうか「対応が悪い」「迷惑」だけですべてを終わらせないでほしい……と願わずにはいられません。

 

 

なぜなら、どの神社であってもそのお社を守り抜くためには、人々の信仰が必要だからです。

 

私はいくつもの神社を訪れるうちに、人に忘れ去られつつあったり、管理が行き届かずにいるらしい淋しげな神社にも出会ってきました。

 

時代とともに多くの神社が継承していけない状況となり、やむなく合祀(他の神社に合わせてお祀りすること)されたり、忘れ去られ朽ちていくばかりになっていくなどしています。

 

そんな中で、神社はそれぞれに「継承していくための努力」が求められているのです。

 

神社を守り抜くといっても、「想い」だけではどうにもできません。

 

古くから残されている神社であればあるほど、その姿と神様の力を保ち、人々が集うことのできる場所であり続けるためには、どうしたってお金が必要です。

 

古くなれば修繕が必要ですし、いらしてくださる参拝者のために、境内の整備などもしなくてはなりませんから。

 

物質的なものの価値が追い求められているこの時代でも、神社は多くの方の心の拠り所となり、日本人にとって欠くことのできない大切な場所です。

 

神道の本質的価値はそのままに、この時代、これからの時代を生きる方々にも存在と意義を知っていただき、足を運んでもわらなければ、間もなく神社は立ち行かなくなってしまうことでしょう。

 

神社側が「分かる人だけ理解できればいい」「知っている人だけ来ればいい」という姿勢になってしまっては、これまでの継承者の努力の上に胡坐をかいているだけです。

 

神社は、そして神職は、いついかなる時代であっても、神様と人間の間を橋渡しする存在でいなくてはいけません。

 

そういう役目を担っているからです。

 

今の時代に寄り添いながら、しかし神様に向き合う心神道の本質については守りつつ、工夫していくことが求められている……。

 

これは、本当に難しいことです。

 

少し別の事柄に置き換えてみると、分かりやすいかもしれません。

 

たとえがあまり適切ではないかもしれませんが、「神社」を「会社」と置き換えて考えてみてください。

 

……100年以上続いているというだけでも、すごいことですよね!

 

神社は、そう考えると桁違いなほど長い間そこに在り続け、その時代ごとに生きる人々の心を支えてきたわけです。

 

受け継いでいくことの難しさと同時に、その役目の重さや価値も、しっかり想像してみれば実感できるはずです。

 

 

どうしたら、多くの方に知っていただけるか?

 

足を運んでいただき、神社という特別な空間に親しんでもらえるか?

 

神様の存在を感じながら、日々を明るく過ごしていただけるか?

 

そんなことを、常に考えながら、工夫を重ね、失敗をしたら改善を目指して絶え間ない努力を続けている。

 

それが、神社の裏側の姿なんです。

 

 

「神社って、そこに在るだけでお賽銭がもらえていいよね」と思っている方も、ひょっとしたらいらっしゃるのかもしれません。

 

実は、そんなに単純なことではないんです。

 

そのことも、ぜひ知っておいていただきたいと、私は思っています。

 

 

もちろん、現代に至るまでに、数ある神社の中にはどんどん利益を追い求めるようなやり方になってしまっている場所もあります。

 

目先の利益ばかりを追い求め、お金を得ることを目的としてしまうやり方については、正していかなくてはなりません。

 

それは、神様も望んでいないことですし、もしそうなっている神社がありましたら、それはそこを守る神職の責任だと思います。

 

でも、少なくとも、私が何度も足を運ぶ上神明天祖神社様は、そうではありませんでした。

 

「少しでもお金があったら、それは神様のため(神社の維持)に使い、結果多くの方が参拝に来てくださる信仰の集まる場所になると考えています」と、宮司さんは仰っていました。

 

地域の人を大切にしながらその街を盛り立て、参拝してくださった方にはこの神社に参拝してよかった、また行きたい……そう思ってもらえるように、努力し続けなくてはいけない、というお話も聞きました。


上神明天祖神社は、地域の村社です。

 

ここまで人々に知られ、多くの参拝をいただくようになるまでの間には、本当にさまざまな紆余曲折があり、ご苦労があったそうです。

 

私はその信念と道のりを知って、この神社の雰囲気が素晴らしいと感じた理由のひとつが、腑に落ちた気がしました。


そして、この神社と神職の方が神様に愛されているが故に、参拝者が増えるようにとお力添えをいただけているのだということも、よく分かりました。


(もしかするとこの状況も、この神社がもっとよくなるようにという、神様からの愛情なのかな……?)



私は完全に部外者として勝手に熱く語り、勝手にその想いを申し上げているだけなのですが……。

 

皆様にどうか、「御朱印」や「御守り」などの形あるものにばかり心を囚われ、一喜一憂することのないようにお願いしたいのです。

 

『白い氣守』の時も書きましたっけ。

 

神様は『白い氣守』を持っていなかったり、『特別な御朱印』を持っていなかったとしても、それぞれの人の心と向き合ってくださいます。

 

その人の願いを、「叶えるに値する」または「叶えるべきである」と判断すれば、そのようにお力をお貸しくださると思います。

 

逆に、自分の「御利益」だけを追い求め、神頼みして「なんとかしてほしい!」というだけでは、どうでしょうか?

 

神様は、それぞれの人にとって必要な試練は与えますし、それを乗り越えることでもっと強く優しい心になれると信じて、あえて「子どもを谷底に突き落とすライオン」的なこともされるのです。

 

まずは、神社に行く「意味」について、しっかりと想いを馳せてみませんか?

 

 

私たちが決して間違えてはいけないことですが、神社は、「お店」ではないんです。

 

元々は、私たちに数限りない恵みを与えてくださっている神様や自然をお祀りし、畏敬の念と感謝を込めて祈りをささげるための場所。

 

すなわち、神様のための場所なのです。

 

私たちは、そこにお邪魔させていただき、神様を身近に感じる大事な機会をいただいている……それが、参拝する私たちの姿勢であるべきではないでしょうか?

 

人間が「御利益」というサービスを享受するためにあるわけではないのですから。

 

 

「己巳の日」や「例大祭」など、特別な日にたくさんの人が集い、お詣りをすることも素晴らしいことです!

 

しかし、そのような特別な日は、どうしたって人が殺到してしまう可能性を秘めています。

 

この情報化社会である現代では、ちょっとしたきっかけですぐに想定外の認知の広がりが起き得るわけです。

 

その時の状況が悪く、その対応が追いついていなかったというだけで、「その神社のすべて」を否定したり、嫌いにならないでいただきたいのです。

 

もし今回のようなことでお気を悪くされた方は、ぜひ早朝や平日など、人の少ない頃合いを見計らって一度足を運んでみてください。

 

きっと、その静けさや温かさの中で、さまざまなことを感じることができるはずです。

 

純粋に、神様に向き合う時間が、持てることでしょう。

 

 

実はね、私も神社好きなので、醍醐味を知っているんです★

 

参拝はできる限り静かに、時間や周囲に気を取られることなく、穏やかな気持ちで神様に向き合えた時が一番うれしいって(笑)

 

ぜひ、その幸せや価値を多くの方に知っていただきたいし、今回のような出来事があっても、それだけで心を折られてしまわずに足繁く神様に会いに行ってみてください!

 

ひとりの上神明天祖神社ファンとして、勝手ながら皆様にお願いしたいと、正直な想いを綴ってみました。

 

 

今回は、本当に耐えがたい猛暑の中をわざわざ楽しみに出かけた方も多かったようで、頑張ったのにリタイアせざるを得なかった方は、さぞ残念な想いをされたことだろうとお察しいたします。

 

ですが、これに懲りずに、これからもあなたにとって素敵な神社に足を運んで、神様を感じるひとときを持ってみてくださいね!

 

私もいろいろな形で、皆様と素敵な神社をお繋ぎできるように頑張ってまいります★

 

 

 

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